ポリウレア樹脂とは?
- 防水性
- 耐薬品
- はく落防止
- 耐衝撃
ポリウレア樹脂とはイソシアネートとポリアミンの化学反応によって形成された樹脂化合物です。硬化時間が数秒~数十秒と極めて早く、防水性・耐薬品・耐摩耗・耐衝撃性に優れ、様々な変状要因から基材を保護するライニング材です。また400% 以上の伸び率を有しているグレードもあり、下地のひび割れの発生や挙動に対して高い追随性を発揮すると共に、重要施設やプラント施設、主要建物の災害対策としても注目されています。
防水・防食・防錆・耐衝撃・はく落防止など多くの機能を持つ『ポリウレア樹脂』は、対象物に吹付けた数秒後に硬化しはじめ、2~3分後には強靭な膜を形成し、その上を乗って歩くことさえできます。例えば、生卵に吹付けたとしたら、その卵をコンクリートに落としてもボールのように弾んで、その形がくずれることはありません。この特徴を生かし、今後、様々な分野で使われることが予想される最近注目の材料です。
ポリウレア樹脂が活躍するシーン
激しい摩耗、薬品・海水による腐食、熱影響、衝撃による割れなど様々な劣化要因が複合して起きる環境下において、ポリウレア樹脂はその特性を発揮し、長期間基材を保護し続けます。
醤油工場のピットや養魚場の水槽、薬品工場など酸・アルカリ性の強い場所はどうしても劣化のスピードが早くなります。
そこで、ポリウレア樹脂を吹き付けることで長期間の保護を実現することができます。
ポリウレア樹脂が持つ特徴
-
施工が早い
硬化が速いスプレー塗布による施工で1日あたり数百m²の施工が可能。
吹付後、硬化に要する時間は数十秒で、施工後数分で歩行可能です。 -
優れた耐薬品
耐薬品性能が高く30%硫酸へも長期耐性を有し、様々な腐食要因(酸・アルカリ等)から基材を保護します。
-
高い耐摩耗性と
耐候性JIS 規格、塗料摩耗試験においても試験後塗膜損耗量3mgと他のライニング材料に比較して格段の耐摩耗性を有します。
また、その高い耐候性から、屋外でも長期間安定した強度を発揮します。 -
柔軟性と
クラック追従性400%という高い伸び率を持ち、従来の硬質ライニングでは成し得なかった基材の形状変化に追従し、特にコンクリート基材のクラックには割れることなく追従します。
環境対応
無溶剤・無触媒なので環境にやさしいです。
また、耐薬品性、耐久性にも優れているので、水槽、タンク、廃液ピットなどの防水・工場の床、駐車場に最適。
ポリウレア樹脂の耐衝撃性、防錆性を備えた強靭な保護層は、コンクリート剥落防止をはじめとする土木工事にも最適です。
スプレー工法
スプレー工法による1工程でシームレス(継ぎ目がない)かつ一体の被膜面の形成が可能です。
また、どんな形状にも対応できます。
さらに超速乾硬化との相乗効果により工期を大幅に短縮することが可能です。
環境的な工程
被膜層形成のためのポリウレア樹脂スプレー工程から供用開始までの時間が従来の工法に比べて極めて短いという特長を有しています。
ポリウレア樹脂は、スプレー後瞬間的に硬化するため、さまざまな形状に対して十分な厚さのシームレスな被膜
を形成することができます。